第78章 最後の時間
渚side
追い詰められたような顔でナイフを振り上げる
「ぅわあぁあぁあぁああっ」
細い触手の感触と手の感触がした。
首もとに細い触手を当てていた殺せんせー
結衣も、手を僕の首もとにあてていた。
落ち着いていきた、僕の鼓動……
「そんな気持ちで殺してはいけません。落ちついて、笑顔で。」
「渚、ゆっくりね。感謝や色々な意味を込めて……殺らないと……後悔するよ?」
といい、落ち着いたのを見計らい、自分の位置に戻った。
涙が溢れる渚
巡り巡る思い出は止まらない…
映画見に行ったこと。
修学旅行
文化祭
いつも先生が……いた。
そして僕は……
「さようなら、殺せんせー」
と笑顔で言った……。