第78章 最後の時間
「ネクタイの下…心臓…だよね。最後は…誰が?」
カルマの顔を見る奥田さん
「…」
カルマは私の顔を見る……。
最後にやるのは……私じゃないよ……私には……
出来ないよ……。私は、首をふった。
「…お願い皆 僕に…殺らせて」
ナイフをもって……近づいてきた……渚……。
「…誰も文句は無ぇーよ。」
「この教室じゃ…渚と結衣が主席だ。二人が決めなよ。」
「結衣いいかな?」
「渚が殺るのが良いと思うよ。…渚……殺りなよ。」
「ありがとう。」
ころせんせーの上に乗った。
ネクタイをどかそうとする渚……
「ネクタイの上から刺せますよ もらったその日に穴をあけてしまったので、そのままにしておきました。これも大事な縁ですから…さて皆さん、いよいよですね。
1人1人にお別れの言葉を言っていたら24時間あっても足りません。
細かい事は教室に残したアドバイスブックに残してきたので、長い会話は不要です。そのかわり…
最後に…出欠を取ります。
1人1人先生の目を見て大きな声で返事を下さい」
「…っとその前に、先に先生方に挨拶しておかなくては」
「イリーナ先生、参加しなくていいんですか?賞金獲得のチャンスなのに」
「…私はもう充分もらった ガキ共からも…あんたからも、沢山の絆と経験を、この暗殺は…あんたとガキ共の絆だわ。」
ニコっと笑みを見せる殺せんせー……
イリーナ先生も変わったな……。
「…そして烏間先生 あなたこそが生徒達をこんなに成長させてくれた。これからも…彼等の相談に乗ってあげて下さい。」
「…ああ。お前には散々苦労させられたがこの1年は一生忘れることはない。さよならだ……殺せんせー……。」
最後に殺せんせーとか言うの……ズルくない……?烏間先生……。
「…ええ…おまたせしました…では皆さん、出欠を取ります。ま、まさか早退した人いませんよね?このタイミングで返事なかったら先生自殺しますからね」
「「早よ呼べ!!」」