第78章 最後の時間
絆を守って卒業する為に
恩師に対してすべき事
皆が痛いほどわかっていた……
でも……殺したくない気持ちもある……
矛盾していること気持ち……
そういう気持ちを持って、勇気をだして
仰向けの殺せんせーを押さえる私達……
殺せんせーの弱点㊲、全員で押さえられれば動きが止まる……。
これは……2学期の期末テスト…目標を達成した私達へのご褒美に先生が教えてくれた弱点……。
「…こうしたら…動けないんだよね、殺せんせー?」
「その通りです中村さん。握る力が弱いのが心配ですけどねぇ……。」
触手を抑え込む手に力を入れる私達……
本当は先生に死んでほしくない……
殺す為とか何だとか……理由は深く考えなかった
1年ずっと、褒められ叱られ育てられた先生の触手を皆が強く握り直した……。その感触を忘れることはない。この先もずっと……