第61章 殺す派VS殺さない派の時間
しかし次の瞬間、背後から跳んできた木村の2丁拳銃に背中を撃たれるカエデ……。
「茅野、その本気もっと早く出したかったな!」
「茅野っちがひとりで頑張ってる間も、私達は皆で本気を磨いてた。」
倒れたカエデに手を差し出し、立ち上がらせる岡野さん。
「このバトルで出た結論がどっちだったとしてもさ、今度こそ皆で一緒に本気だよ!そんじゃ後でね!」
「そーだ。今度サインくれよな?」
去っていく2人……
あーあ、カエデ……殺られちゃった……
「中村、丸腰で攻めに行く気?武器は?」
「?3バカを使うよ。その為にあそこに配置してんじゃないの?」
「さすが分かってるね~よろしく〜」
「ほーい。」
あのゴリラさん達使うのね……。
「カルマ。」
「うわっ。いきなり出てくるなよ。どうしたの?」
「一通り、このなか見てきたけど、渚は見当たらなかった。」
「一通り見たね~。……え?一通り?」
「??うん。気配を消してね。組の仕事とか殺ってる都合上気配とかうまく消せるの。」
「そっか。で、何で戻ってきたの?」
「磯貝がめんどくさそうだから、始末しようかなって。向こうは莉桜が殺ってくれるみたいだし。」
「そうだね。宜しく~。」
速水さんが厄介……あの樹上を動き回って睨みをきかせているだけで…こっちは迂闊に近寄れない。