第58章 過去の時間(殺せんせーversion)
ドゴォォォンと岩のようなところにぶつかり穴があく
触手が彼に聞いてきた
”どうなりたいのか”を
彼は答えた
「・・・弱く なりたい」
弱点だらけで
思わず殺したくなる程親しみやすく
この触手に触れるどんな弱いものも感じ取れ
守れ
導ける
・・・・そんな生物に
そんな教師に
時に間違うこともあるかもしれない
時に冷酷な素顔が出るかもしれない
でも 精一杯やろう
彼女がやろうとしていた事を
自分なりに
自分の最も得意な
・・・殺り方で
まん丸い頭の殺せんせーが顔を出す
「・・・・ヌルフフフ」
・・・それから
マッハ20の新米教師は
・・・ゆっくりと
ゆっくりと立ち上がった
・・・そして 現在
殺せんせーは、生徒達に過去を話し終える。