第58章 過去の時間(殺せんせーversion)
月面に設置されたこの実験室は
内部に地球に近い環境があり
1匹のマウスが全自動で飼われていた
「死神」の反物質生成細胞を移植され・・・
ある問題の検証のために
細胞サイクルのパワーを利用し・・・・
莫大なエネルギーを生み出し続ける反物質生成細胞
牛サイズの反物質生物が20頭もいれば・・・
国1つの電力が賄えるという夢の研究だ
ただ、柳沢チームが唯一懸念していたのは・・・
生物の老化による不具合だった。
細胞分裂が限界回数を超えた時
反物質生成サイクルへの影響は?
それを調べるため
人間より老化の早いマウスを使って実験が始まった。あくまで念のため。何かあっても被害の出ない月面で……まず問題なく、何も起こらないと思われながら……
・・・結果は
最悪だった