第58章 過去の時間(殺せんせーversion)
「……教え子がいたんですが裏切りまして、そのせいで私はここにいるんですが、わからないものです。ほぼ完璧に能力を伸ばし、ほぼ完璧に管理してきたつもりですが」
あぐりと結愛はじっと殺せんせーを見る
「「……わかる気がする」」
「多分、その生徒は……見て欲しかっただけなんですよ。あなたに」
「ちゃんと……見てほしかったんですよ。」
「……?ちゃんと見てたんですがねぇ。能力や性格をよく見るのは人心掌握の基礎ですから……。」
話していた殺せんせーに電流が走る
「!!?……く……電流……」
「リラックスタイムはおしまいだ。モルモット。拘束台に上れ、実験再開だ。」
柳沢の研究内容は革命的だった
現代科学の限界を5歩も6歩も飛び越えるような
代償として……
極めて大きな誤算も多かったのだが……。