第58章 過去の時間(殺せんせーversion)
「……でしょう?何もしないから解放してくれませんか?」
「ダメです。もし殺されたら私死んじゃうもの」
夜間の監視役としてやってきた女
「死神」は考えた
この女は殺りようによっては使えると
・・・・だがひとつ気になる事がある
そのシャツ何!?
女性のTシャツには「八分目」の文字と肉の絵がプリントされていた。
この磁気瓶の中にあるのは「反物質」
たった0.1gから核爆弾並みのエネルギーを放出する
一見すると夢のエネルギー源だが
科学者達はこの「反物質」が石油や原子力の代わりになるとは思っていない
最大の理由は生産効率の悪さ
爆発1回分の反物質を作るには・・・
その爆発をはるかに超えるエネルギーが必要だからだ