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恋したのは……赤い髪の不良?(暗殺教室)

第55章 演劇会の時間


「桃の件ですが……婚姻関係はとうの昔に破綻しており、財産分与の基準日はもう過ぎたと考えられます。モラハラの慰謝料を含むと桃ひとつでは足りませんよ?」


『おばあさんへの30年にわたる暴言や暴力。生活費もずいぶん前から入れておらず、証拠も全て揃っていました。……おじいさんに裁判で勝ち目はありませんでした……。』

『恫喝に雇った村の男達(寺様・松村)は……警察(中村)に連れて行かれました。』

『おばあさんは新居に桃を持って帰りました。まるで命が洗濯されたような晴れやかな気持ち、おばあさんの人生は桃とともに今始まったのです。』

『犬(前原)サル(岡島)キジ(イトナ)です。どうやら彼は人を襲う訓練をしているようです。畜生共は団子をもらって無邪気に従っているだけです。邪悪なのは財産欲にまみれたおじいさんだけ、鬼ヶ島は…私達人間の心の中にあるのかもしれません。……生まれてくる桃の子にも…いつか鬼が宿るのでしょうか……』

会場は、静まり返ったまま演劇は終了する。
まー、こうなるわな。うん。
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