第55章 演劇会の時間
この学校は……表向きは何も変わっていない。
けどどこか……足りなかった歯車が埋まって軋む音が消えた……。そんな気がするな。
この学校でやるべき事を全てやったら……冬休みからはいよいよ暗殺に専念か~。たくさん弱点を知ったしね。私達も腕を上げたし、成功も失敗もたくさん経験した。次の暗殺こそ………夏休みとは段違いのものにできるといいなぁ~。カエデがその前に動きそうだけどね……。
「よーし。やると決めたら劇なんてパパっと終わらそーぜ!!」
「とっとと役と台本決めちゃおう!!」
お母さん……だ。お母さんキャラで原さんこのまま過ごしてよ!!
「渚君、渚君。主役やんなよ!主役……」
「なんかまた危なそうなオファーが来た!!」
カルマ……渚は……男だよ?
女装は似合うけどね……