第9章 拉致の時間
「さすが神崎さん。下調べ完璧。じゃーここ決行に決めようか。」
「マジ、カンペキー。何でこんなに拉致りやすいところ歩くかな~?」
……高校生じゃん!!てか……ヤバイ奴等だよ!!囲まれたし……。私……腕とか掴まれたら……
死ぬよ。振りほどける力なんて……ないからね!!
「何?お兄さんらぁー?観光が目的っぽくないんだけど?」
きゃーっ!格好いい!……じゃなくて……絡まない方が……良いよね??
「男に用はねぇー。女おいてお家に帰ん……ふがぁ!」
うおー!倒した~。流石だね~
「てか、家……東京の方だし、電車賃出してくれるなら、帰るけど??あー、それでも帰らないかもな~。あと、男に用があったら引いちゃうよ。ふふふっ。」
「何だと?この女……」
バキッ。ドカッ。ズトーーーンッ!!