第51章 文化祭の時間(2)
「うーむ。この味だったら毒混ぜても喜んで食うな。」
「ぶっっ!辛いぬ!貴様か!なぜ、わさびをいれたぬ??」
「げ…芸人仲間!!浅草の!!わさび入りモンブラン食べてるのも…マイルド柳生直伝のリアクション芸…」
カルマは、グリップのモンブランにわさびを入れている……いいな。私もやりたいな~。
「わりと私達そういう人に縁があって……」
「渚ちゃんさぁ。嘘ついてるよな~?」
渚はぞくっとした……
あーあー、バレたね。
「親父が大物芸能人だからさ、すり寄って来る奴等の顔はガキの頃から沢山見てきた。わかっちゃうんだよ。うわべとかごまかしの造り笑顔は……島のホテルで会った君は…そういう笑顔する娘じゃなかったんだけどな」
どんな笑顔してたんだろ。
写真に納めたかったわ。