第48章 進路の時間
「僕の中でのなんとなくのイメージだけど、他人の顔が明るく見えたり暗く見える時があります。明るい時は安全で…暗い時は危険。鷹岡先生とやった時…暗い時は避けて攻撃してた気がします。
それは無意識で 何でそうするのか 深く考えても来なかったけど。あの時『死神』に受けた一発の柏手で全身に電流が走って、視界が一気に変わりました。死神の言う『意識の波長』僕が明暗で感じていたのはそれだったんだって。
呼吸、視線、表情 それらの中から見えてくる…決定的な意識のスキマ。多分僕には…『死神』と同じ事が出来ると思う。大した長所も無い僕には…この先これ以上は望めないような才能。…殺せんせー、僕は…殺し屋になるべきでしょうか?」