第37章 渚の時間
「そうこなくっちゃ。」
「こっ……殺してやる!」
ドンッ。といきなり背中に痛みがはしった……
こんなときになんだよ。先生も寺坂くんも何かいってたけど頭に入ってこない。ただ……
「死なねー程度にぶっ殺せ!」
……という言葉で僕は……目が覚めた……
ギャラリーを見渡すと、カルマ君の腕のなかで心配そうにこちらを見ている結衣の姿が見えた……。僕は……大丈夫。そういい聞かせながら、スタンガンをしまった……。
しかし……僕は……殺られている……この先生に……。その時……あの人から教えてもらった事を思い出して、立ち上がった。