第28章 操りの時間
「いいえ。鼻なので、涙じゃなくて鼻水です。目はこっち。」
「うわっ。きったなっ。」
「ちょっ。結衣……オブラートに包んで!!」
「紛らわしっ!」
先生はどうやら昨日から体の調子が悪いみたい。
先生だけ、花粉症的な感じ?
「おー!寺坂君!今日は登校しないのか心配でした!!」
先生のネクタイは……雑巾じゃないよ……
自分のハンカチとか使えば良いのに……
「そろそろ本気でぶっ殺してやんよ。放課後プールへこい。弱点何だってな~水が。てめぇーらも全員手伝え。俺がこいつを水のなかに突き落としてやんからよ。うわっ。何すんだよ!!宮川!」
「結衣!!」
「嫌だね。無理だね。一人で勝手にやってろ。ガキ大将。」
「寺坂。お前ずっとみんなの暗殺には協力してこなかったよな。それをいきなりお前の都合で、命令されて、皆がハイやります。って言うと思うか?」
「いないね。」
「別に良いぜ。来なくても。そんときは俺が賞金の100億を独り占めだ。」