第24章 夏の時間
「水かけちゃえ……」
ばしゃっー!
「「きゃぁぁぁぁ……」」
………………は??なに今の声……
正直気持ち悪いんだけど。なに女みたいな声出してるの??あの……監視台……揺らしてみよ……
視界のはしに、赤髪が写った。
カルマ君も……同じこと考えていたのね?
グラグラグラ~
「カルマ君!結衣さん!!止めてください!水に落ちる!!落ちる。落ちますって!!落ちますから!頼みます!!」
面白い……この反応……。てか、殺せんせー……
泳げないんだね……。
「いや、別に泳ぐ気分じゃないだけだし。水中だと触手がふやけて動けなくなるとかそんなんないし……。」
……あの、それの顔でそんな感じで言われたらさ……水中だと触手がふやけて、動けなくなると言ってるものだよ……。いわゆる……
泳げないんだね……。今までで一番の弱点かな……。
!!??…楽しすぎて忘れてたよ……
あの事……。