第23章 暴力教師の時間(2)
「身内が迷惑をかけてすまなかった。後の事は心配するな。今まで通り、俺が教官を勤められるよう上と交渉する……。」
「やらせるか!そんなこと!俺が先にかけあって……」
渚……じゃなくて……よかったよ……。
「その必要はありません……」
……腹黒で、性格悪い……理事長……じゃん。
何だかんだで鷹岡は、クビになったらしい……
全てが終わった後……私の何かが切れた。
「……ふぇっ。」
「「え?結衣(ちゃん)??」」
「良か…ったよ……。ふぇっ。っくっ。渚が……死ぬと思ったし……皆だって……ふぇっ。」
「大丈夫だよ?僕は居なくならないから……」
あの時……渚が死んじゃうかと思った。
皆も……再起不能になるかと思った……それが凄く辛かった……。
カルマ君だって……私の前からいなくなったら……私は……もう生きていけないかもしれない……。