第4章 「先生」
〈Sideカルマ〉
さぁ殺せんせー!あんたは俺の手で殺してやるよ!
どっちの「死」を選ぶ!?
死んじゃやだよカルマ!!!
業「!!」
ドシュシュシュ!!
業「えっ…(ぼふっ」
殺「カルマ君、自らを使った計算ずくの暗殺お見事です。音速で助ければ君の肉体は耐えられない。かといってゆっくり助ければその間に撃たれる。そこで先生、ちょっとネバネバしてみました」
業「(…くっそ、なんでもアリかよこの触手!)」
殺「これでは撃てませんねぇヌルフフフフ…い、ちなみに見捨てるという選択肢は先生にはない。いつでも信じて飛び降りて下さい」
業「…はっ」
こりゃダメだ・・・死なないし殺せない・・・
少なくとも・・・先生としては
崖まで殺せんせーに上げてもらったら、伏せて大泣きしている美桜と美桜の背中をさする渚君がいた
渚「カルマ君!よかった無事で!」
『カルっ…カルマあああ!!(ギュウ』
業「よしよし…ごめんね」
『カルマのバカバカバカあああ!!』
泣きながら強く抱きしめる美桜の頭を撫でて、渚君にいつから来たのか聞いた
渚「カルマ君が飛び降りた時に来たみたい。それにしてもカルマ君、平然と無茶したね」
業「別にぃ…今のが考えてた限りじゃ、一番殺せると思ったんだけど…しばらくは大人しくして計画を練り直しかな」
『ひっく…飛び降りる暗殺はもうやめてよねっ…カルマがいなくなるなんて嫌なんだからっ』
業「はいはい、もうしないから」
殺「おやぁ?もうネタ切れですか?報復用の手入れ道具はまだ沢山ありますよ?君も案外チョロいですねぇ 」
イラッと殺意は湧いてきたけど・・・
業「(けどさっきまでとなんか違う…)殺すよ明日にでも」
殺「(健康的でさわやかな殺意。もう手入れの必要はなさそうですね)」
さてと・・・