第6章 田中恵土:パスト(past)
3月20日
既に幼稚園は卒園しており、私は6歳になった。
その前日は、ヴィランが襲撃してくるとのことで
引っ越すために、一緒にお別れ会をしていた。
だが、その日の昼に
かっちゃんに、公園で呼び出された。
恵土「?(何だろう」
そう思いながら駆けつけると…
勝己「…ん」
恵土「?」
ペンダントを、手渡された。
勝己「あの時、言ってたこと忘れるなよ!
お、お前だから//
結婚してやるんだからな!!」
恵土「やるって;」
勝己「お前以外とは付き合わねえし、結婚もしねえ!!
解ったか!!??」
恵土「うん^^;」
勝己「だから…
俺のものっていう証として受け取れ!!」
恵土「十字架が?」
勝己「そうだ!!
俺も持ってる!
お前のものだっていう証だ!!(ペアで買ったけど」
恵土「あっはっはっはっはっはっはっ!!^^」
勝己「!!??;あ?」
それらに、私はひとしきり笑ってから…
恵土「…ありがとう^^
大事にするよ//(微笑」
そう言いながら、首にかけた。
勝己「これから俺たちは大きくなるらしいから
ぶかぶかだけど気にすんな!」
恵土「そっちの方が好きだよ^^
だってきついのに関してはトラウマがあるし;
縄抜け修業で置き去りにされたとかでさあ;(苦笑」
勝己「お前だけだろうな、それ;」
恵土「…かっちゃん、元気でね(微笑」
勝己「当たり前だろ。
連絡寄越せよ?絶対!!」
恵土「うん!^^」
勝己「俺もすぐ返事寄越すからな」
恵土「……ありがとう。
ほんとうにありがとう;」
勝己「別にいいって」
恵土「人混みから護ってくれて
同級生からの異質な目から護るために、一緒に居てくれて」
勝己「別に…そんなんじゃねえよ(ふいっ」
恵土「ずっと…
ずっと、守ってくれて
本当に、ありがとう^^」
そう、涙を流しながら抱き締めると…
優しく抱き返された。
『俺が、絶対守ってやるから』
なぜか、当時にかけられた
かっちゃんの言葉が、頭の中で思い浮かんでいた。
人混みの中から、闇が見えていた。
それが怖かった、嫌だった…気持ち悪かった。
だけど、そう言ってくれる人が
隣に居続けてくれたからこそ、私は乗り越えられた。