第4章 幼稚園時代
その頃にはもう、夕方になっていた。
勝己「泊まっていくか?」
恵土「いや、バカイレイザーに怒られるから帰る^^;」
勝己「そうか…
気ぃ付けて帰れよ」
恵土「え?心配してくれんの?
自分はヘドロ事件でやられてたのに?」←悪気無し
勝己「やろう…(ふるふる」怒
恵土「ごめんごめん^^;
冗談だよ。
無事でよかった(微笑」
勝己「ったく(溜息」
心配してたんならそう言え。
恵土を見ていて
その気持ちは、簡単に伝わってきた。
恵土「じゃあ、また明日ね^^(手を振る」
勝己「ああ。ぱっぱと帰って寝ろ」
そう言いながら、俺たちは別れた。
それでも…
左へ曲がって出る中、玄関から見て
恵土は、左隣の家を見た。
そして
そこには、昔のままの恵土の家があった。
恵土「!!」
あの事件の後、遺書が無かったため
財産分与は親戚もいなかったため、全部恵土の方に移行したが
土地だけは、国が保有することになった。
だが
即座に俺の母親が買って、燃え尽きたはずの家を
当時のままに
成長などを刻まれた柱の傷も残るように、建て直していた。
いつ、戻ってきてもいいように…
それでも、それを見た恵土は
どこか、哀しげな表情を浮かべていた。
それらが
逆に、あいつを苦しめる結果になっていたことに
俺たちは、気付かなかった。
そして、それが解ったのは…
明日の、授業の時だった。