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越えてゆく者【ヒロアカ】

第29章 林間合宿





勝った…



20分にも渡る激戦の末、やっとこさ勝利を収めた。


『風神×風神!天神!』

風を高威力で圧縮させて撃ったり飛びまくる状態。



『火神×風神!炎神!』

炎を自在に出し、天神と同様に使役する状態。


『水神×風神!氷神!』

氷を自在に出し、天神と同様に使役する状態。


『炎神×氷神!気神!』

気体というより
「衝撃波」を自在に出し、天神と同様に使役する状態。


『気神×風神×雷神!神!!』

全てを自在に出し、天神と同様に使役する状態。



それらの状態を器用に扱いこなして

相手の出方に合わせ、勝利に徹することで…




恵土「…きついな、生きるってのも…っ」

また…深い感情に飲まれかける中


戦い続けていた。



試験が終わってから、解説を受けた。


結果的に、試験は全員合格だが
実技は砂藤とエージと芦戸と上鳴と瀬呂がアウトで補修らしい;

まあ、合宿中にするらしく
どんでん返しだああああ!!と盛り上がっていた。


おまけに合宿当日に分かったが

B組は、物間一人落ちたらしい。



そうして、それが解ってから…

死柄木とデッ君が遭遇したらしく


その件について、話した。



死柄木「こいつらがへらへら笑って過ごしてるのも
オールマイトがへらへら笑ってるからだよな?

救えなかった人間などいなかったかのように
へらへら笑ってるからだよな!!」


その会話に出てきた言葉に…

深く、理解ができたように感じた。



だって…

私も、誰にも助けてもらえなかった。


見て見ぬ振りばかりされて

救おうと、向き合おうとしてくれたことなんて



たったの、一度でさえもなかった。




だから…

死柄木の言いたいことも、想いも……


解った気がした。



これは、きっと…

誰も、寄り添おうとしてくれなかった経験者にしか解らない。



両親がいて、友達がいる人には

決してわからない部類の痛み…


それに侵されていることが、解った気がした。



空無も、同じなのかな…


そう考えながら、バスに乗った。



結局、目的地に着く一時間もの間


その件が、頭から離れず

考えるばかりになっていた。


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