第23章 修業

焦凍「…っ」

あ、目を覚ました。


恵土「悪い。

ある程度加減して戦ったんだが、大丈夫か？」

精霊『一言余計よ！；』


焦凍「ああ、大丈夫だ」

精霊『え！？；スルー！？；』


恵土「…早速だが

さっきの戦いを通して…お前の弱点、何だと思う？」


焦凍「…

触れた直後に対する発動時間が遅い、

左右の同時発動がうまく出来ず、ぎこちない、

スピードの速過ぎる相手の場合、翻弄される、

格闘技術や体の使い方が恵土ほどうまくなくて、無駄な動きが多い、


…あとは…汎用性に欠ける。

お前みたいに
クッションを作って衝撃を弱めたり
空中で足場を作って予測不能の動きから蹴飛ばしたり

逆に足場となる壁で挟んで動きを抑制したり、発動した炎や氷の威力を弱めたり…


そこまで即座には出来ない」


ついでに言うと、さっきからショートが言ってるのは

さっき私がショートをコテンパンにのした時にやったことである。


最後らへんは個性を全く使用しなかった。



恵土「…大分言われたな」

精霊『そうね；』


恵土「大体はその通りだな。

まあ、とりあえず。


お前や私のように
扱う力の威力が大規模だと、それに頼りがちになって大雑把になり

繊細な扱いがおろそかになりがちだ。


私も私で、風を展開させる時
大規模に撃ちながらも、周囲には風を圧縮させたバリアーを発動させてる。


大規模の風を撃ってから
超高圧縮させたバリアーを作るんじゃ時間もかかり

そのインターバルの合間に、何か撃たれたらやられるからな。


そうされないよう、常にバリアー張ってる。

大規模に撃ちながらでも
それに強弱をつけて、一点集中させることもまた必要だ。

最低、それらを無意識にでも出来るようになれば合格」

焦凍「なるほど」


恵土「あと、ちょろちょろ動き回る相手に追いつかない場合

いいように手玉に取られて終わりだ。


いかなる動きでも見切れる動体視力と
それについてくぐらいの身体の使い方、個性発動の瞬発力が必要となる。

格闘技術で、ある程度動体視力と身体の使い方は身につく。


個性発動の瞬発力に関しちゃ
これからする個性使用アリの格闘修業で大丈夫だろうが

常日頃から意識してた方がいい。

するとしないとじゃ段違いだからな。
イメージトレーニングと同じ」