第23章 修業
『あんた…何様のつもりだよ』
言いたくなった言葉を、私は飲み込んでいた。
けれど、それでよかった。
正直に、自分の非は認めるタイプだ。
そして、その上で成長しようとする。
少なくとも、『ヒトとして』好きな部類ではある。
でも…
やっぱり……
恵土「自分も大事にしろよ」
私も、同じタイプだ。
結果的に、自分がどんな痛い思いをすることになっても
守ることを選んでしまう。
同族嫌悪というわけではないが…
やっぱり…
気付けば心配になって、仕方がなくなってしまう。
そんな心中を、胸奥に押し込めて
私は教室へと足を向けた。
これもまた…修業なのかな。
そう思いながら、入っていくと…
「えっぐ;ぐすっ;;」
泣いてる人たちが所々に居た;
恵土「…どういう説明したの;」
焦凍「悪い。俺からも少し話した」
恵土「い゛?;」
流石に、こういった件に関しては
ショートのお母さんには話せなかった。
そして泣いてる理由について聞くと
想いを考えたら、泣かずにはいられないとのことだそうだ;
まあ、とにもかくにも…
このクラスでよかったと思った。
だって…
あっちじゃ
ホントのことなのに嘘呼ばわりされるは、嘘つきのように言われるから。
好き勝手にしか言われないし、ヒトなんて。
おまけに、同じ経験をした奴にしか
行こうとしても
行きたくても行けないものの気持ちなんてわからない。
身体が震えて、それどころじゃなくなるものの気持ちは特に……
相澤「おい。どうした?
暗くなってるぞ、目が」
恵土「あ。…
ごめん。気にしなくていいよ^^
大丈夫だから(微笑」
そう微笑みかけてから、伝えたことを話して
気付けば授業全部が終わって、帰ることになって
ああなった。(345ページ参照)