第16章 とある昼休みの出会い
恵土「すっげぇじゃん!!
救助でも助けられるよ!!」
心操「は?(ぽかん」←呆気にとられてる
恵土「だってそうでしょ!!??(ずいずいっ!!」
そう私は、隣に座っている心操に詰め寄った。
心操「…;」
恵土「障害があって動けない人でも動かせることが。いや、それは無理でも後遺症からリハビリしてる人の手伝いだってできるし。災害時でも避難誘導の時に拡声器で叫んで、それに答えた人をすぐ避難させられるし。ヴィランと戦う時だって下手すりゃ戦わなくても済むじゃん!他にも超音波と混ぜながら飛ばして悲鳴をあげさせる=答えたということにさせて…
最っ強の武器だよ!
バリバリヒーロー向きじゃん!!//(ぱあああ!!)
なれるよ絶対!!!^^(キラキラ」
心操「……え。
(マジでいってんのか?こいつ」
恵土「んー。他には何ができるかな?
やっぱり拡声器?それともスピーカー?
あ!体が動かせない人に洗脳かけて動かさせるって手も
心操「おい」
恵土「ん?」
心操「…マジで、言ってんのか?」
恵土「?当たり前じゃん」
心操「お前も、力持ってんだろ?」
恵土「うん(こっくり」
心操「はっ(嘲笑)
一瞬で蹴散らせるのに、それよりもいいってのか?
ヒトを操るしか出来ない個性が」
恵土「?(首傾げ)
何を言いたいのかはわかんないけど…
私は、お前の個性がいいって思うよ」
心操「!!」
恵土「だって、力技だったら相手を傷付けちゃうし
勢い余って、殺しちゃうことだってあるでしょ?
でも心操の個性だと
そんなリスクなしで、声だけ聞かせて降伏させることもできる。
人質取られてても、両方無傷で!」
心操「!(そうか…こいつは」
恵土「そして
それは、お前にしか出来ないことだよ。
だから、唯一無二のヒーローになれるって思うんだ^^」
心操「…(微笑)
(こいつは…
今まで出会ってきた、どのタイプとも違うんだな」
心底から、想ったことだった。
それを伝えると、なぜか…
とっても嬉しそうに、涙を浮かべながら笑っていた。