第11章 真実
瀬呂「今飛んでったのヴィラン…だよな…?」
障子「あのパワーは…」
峰田「オールマイトだ!
あんなすげぇことできんの、他にいねぇって!;(涙目」
そう叫ばれる中
切島「コミックかよ…。
ショック吸収をないことにしちまった」
勝己「究極の脳筋だぜ」
轟「でたらめな力だ…
再生も間に合わねぇほどのラッシュってことか」
轟(これがトップ)
勝己(プロの世界か)
オールマイト「やはり衰えた。
全盛期なら、5発も撃てば十分だったろうに…
300発以上も撃ってしまったよ(微笑)
(そして、時間切れだ…」
ふしゅー
そんな音と共に、煙が出ていく中
オールマイト「さてとヴィラン。
お互い、早めに決着つけたいね」
死柄木「チートが!」
恵土「オール、マイト(ぜえ」
勝己「ばてばてのくせに無茶してんじゃねえ」
恵土「まだ…やれる」
勝己「…あれだけ戦ったくせに
…目が、死んでねえ)
ったく。
昔から無茶しかしねえな(溜息」
そう呟かれる中
強引に、恵土の右腕を取って立たせた。
不良に狙われる中、即座に戦っていた。
何度でも拳を、力を振り絞って立ち上がっていた。
俺が人質に取られた時も
全力で駆け付けて、一瞬で吹き飛ばしていた。
その後、バテバテになろうが
意識を失うことになろうが、こいつは笑って無茶をした。
『死ぬほど心配したじゃんか!!』
そして最後には
決まって、泣きながら抱き締めてきた。
怪我のない姿を見て、安心したように…
勝己「いつだって必死に護ろうとしやがって…(ぶつぶつ)
ちっ。
たまには守らせろ(ぼそ」
耳打ちされた言葉は…
確かに、恵土の気を緩ませた。
恵土「くらっ)…」
勝己「!おい」
それに、私は意識を手放した。
最後に力を振り絞って
オールマイトに、力を送ってから…
遠く、意識が離れていく感覚に包まれる中…
その脳裏に、一つの光景が浮かんだ。
一緒に、リフティングをして
同時にパスし合って
互いに来たボールで、またリフティング…
何度も何度も、飽きるまで繰り返して遊んでいた
かっちゃんと一緒に、幼いながらに笑い合う
幸せに満ちた、当時の『光景』が……