第9章 田中恵土:オリジン
PM0:50
相澤「今日のヒーロー基礎学だが
俺とオールマイト、
そしてもう1人の3人体制で見ることになった」
『何するんですか?』
教室に居るように伝えられたことで、皆は待っていた。
昼ご飯を終えた状態で。
相澤「災害水難なんでもござれ。レスキュー訓練だ」
上鳴「レスキュー…今回も大変そうだな」
芦戸「ねえ~」
切島「バッカ。
おめぇ、これこそヒーローの本分だぜ。
鳴るぜ腕が!(微笑」
意気揚々と叫び出す切島に対し…
なぜか私は、憂鬱な気分だった。
何でかっていえば…
なんとなく、変な予感がしたから。
相澤「訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗って行く。
以上、準備開始。
恵土、お前は集合前に俺のとこへ来い」
そう言われてから
私はヒーローコスチュームに着替えてから、イレイザーの所へ行った。
すると…
一つの破片を手渡された。
相澤「…お前なら見えるだろ。
ある誰かの個性によって、粉々にされた扉の破片だ」
恵土「あー。例の雄英バリアーの件ね。
昨日の帰宅時でもよかったのに」
相澤「いや、その時じゃダメだろ。
周囲に生徒たちがいる。
そろそろ集合だ。歩きながらでいい。感知しろ」
恵土「はいはい(溜息」
そう言いながら
私は、集合場所へ向けて歩いて行った。
麗日「デクくん体操服だ。コスチュームは?」
出久「戦闘訓練でボロボロになっちゃったからサポート会社の修復待ちなんだ」
飯田「1-A集合!ピッピー!」
出久(飯田君、フルスロットル…;)
そんな声を聴く中
私はイレイザーの隣を歩いて行った。
いつもなら、ひょうきんなことして
遊ぶようにそそのかしたりとかもしていたわけだが…
切島「おいおい;
何かあったのか?;恵土。
なんか…
目つきが鋭いし、ピリピリしてんぞ;」
そうかっちゃんに尋ねていた。
勝己「知るか」
それに対し、かっちゃんはぶっきらぼうに返事していた。
私は自覚していなかったが
今までに見せたことがないぐらい真剣な表情になっていたらしい。
そして、バスに乗るまでの間に
イレイザーに向けて、小声で言った。