【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第54章 54話
密室の箱の中にコインを移動させる・・
それが最初の課題だ
心を落ち着け・・・練に集中する・・
そして念じる・・
あのコインを箱の中へ・・
「んん・・・、んんん〜」
「・・・。」
「んんんん〜・・・!」
「・・・・・」
「んんんんんっは・・・!どうですか!」
「全っ然駄目じゃ」
「えええ!!」
結局、私はまた水見式で修行を積む事になってしまった。
本来はそうするべきなのだろうし、はじめからできるとも思っていなかったので
まあ想定していた通りだけど。でも・・やっぱり私、才能無いんだなー・・。
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最終日
「・・・・・。」
ウォンウォンウォンとオーラがグラスを包む
練を行い、私が確信を持った目を開けば
グラスからは葉が水ごと消え、ゼノさんの目の前の床を濡らした。
「ほお・・流石、そのオーラは素晴しいな。
お前でもこんな上達を見せるなんて・・」
「にしし・・お孫さんより早い上達ですよ!」
つい気持ち悪い笑い方をしてしまった
だって私って凄い!たった数日でゴン達が4週間かかった発の修行をここまでの物にしたんだもの!!
・・お・・オーラだけのせいじゃないはず!
「なんども言うが調子に乗るでないぞ・・
これからはワシの目の届かないところでの修行になる
良い師に巡り会えないのであれば戻ってきてもよいからな・・
ただし別料金じゃ。」
「・・ゼノさん・・、今まで本当にありがとうございました。」
「うむ、孫をよろしくの」
「因にその別料金ってどうすれば・・」
「全部ネテロにツケおくわい・・
お前はあやつに感謝しなければならないぞ、奴の根回しでなかったら
ワシが念の教えを説く事になんぞならなかったのじゃからな」
「・・え!?」
驚いた、そうか・・ネテロさんが・・
それから私は何度も頭を下げ、ゼノさんと別れた。
そう、今日はゴンが門を開けて屋敷まで到達する日
やっとゴン達に会える!!
130708