第12章 デート
トド松くんと付き合うことになったあの日、2人で家に帰ったとき他の5人は銭湯へ行っていた。
私たちは5人の帰りを待ち、そしてその日のうちに付き合うことを報告した。
唯一おめでとうと言ってくれたのは十四松くんだけだったけど。
他の4人はなんだか機嫌が悪そうな・・・不服そうな・・・。
まぁ、私のこと奴隷とか思ってるから、兄弟がそんなのと付き合うとか納得いかないんだろうなーって思う。
でもトド松くんと付き合うってことをみんなが知ったわけだから、これからは前みたいに襲われたりすることもなくなるんだと思うとちょっと安心・・・
そんなこんなで、今日はこれからトド松くんとデート!
と言っても付き合ったのは昨日の夜だし、付き合ってすぐデートってなんか緊張するというか・・・気まずいというか・・・
朝ごはんを食べて二階へあがり準備をして一階へ下りると、そこにはトド松くんしかいなかった。
「あれ?お兄さんたちは?」
ト「それぞれ出かけて行ったよ。それにしてもななみちゃん、やっぱり可愛いね!」
「あー・・・ありがとう」
みんな職ないくせにそれなりに用事はあるんだ・・・
いや、暇だからこそ出かけるのか。そうだよね。