第8章 油断 ※一松
ーーーだめだ、もう入れたい。まだ一階に誰かいるけど、・・・バレなければいいか
一「ねぇ・・・欲しい?」
耳に触れそうになるほどの距離で、ななみにしか聞こえない声量で囁く。
「っ・・・・」
ゆっくりと小さく頷くななみ。
ーーーなんだよ・・・まだ恥ずかしがってんのか・・・もっと乱れろよ・・・
もっと乱れたななみを見たい。
もっとななみに求められたい。
そっとタオルを外しななみの口を解放すると、ゆっくりと此方を向き首に手を回しじっと見つめてきた。
小さく開いた口・・・軽く汗ばんだ首元・・・少し荒い呼吸・・・そして俺を真っ直ぐに捕らえる目。
完全に欲情して興奮した雌に過ぎない。
一「・・・っ」
ななみのそんな姿に見惚れ頭の中で様々な妄想を繰り広げているとななみは俺の体を押し便器に座らせた。
一「え、ちょっと・・・なに」
攻めてるはずだったのに急に主導権を握られたようで、俺の中のマゾのスイッチが思わず入りかかる。
「お願い、もう焦らさないで・・・一松くんのが欲しい」