第1章 出会い
なんなのよさっきの男!愛想悪!!ちょっとくらい笑ってくれたっていいじゃない!!
そんなことを考えながらスタスタと歩く。
ーーーそれにしてもさっきの子猫可愛かったなぁ・・・
ーーー猫飼えるところに住もうかなぁ・・・
そんなことを考えながらZUDAYAへと入り、DVDコーナーへと足を進める。
これといった見たいものがあったわけではないが、なんとなくいいものがあれば、と思いぼーっと棚を見つめゆっくりと歩く。
1列向こう側の棚を見に行こうと足を進めたとき、"18歳未満入場禁止"と書かれた暖簾の向こうから1人の男が出てきて、私は思わず足を止めた。
「あ・・・あれ?」
ーーーさっきの猫の人?いやでもさっきの人紫のパーカーだった気がする・・・でもこの人は赤いパーカー?でも顔はこんな感じだったよなぁ・・・薄暗かったから紫に見えてただけなのかな?・・・
そんなことを考えながらじっとその男を見つめていると、私の視線に気がついたのか目が合ってしまった。
お「あら、どうかしました〜?俺の顔、なんかついてます?」
咄嗟に目を逸らすもら赤いパーカーを着て"いかにも"なDVDを何枚か持った彼はニコニコしながら近づいてきた。