第6章 好機
「・・・ん、ぅ・・・・・」
カーテンの隙間から差し込む日の光で、うっすらと目を覚ます。
ーーーあぁ、朝か・・・何時だろういま・・・ていうか、腰、というか・・・彼処が・・・すごく痛い・・・
昨夜の行為の最中、濡れていないのに無理矢理入れられたせいできっとこんなに痛むんだ。
・・・おそ松くんに会うの、怖いな。
服、着てないし。・・・あれ?でも布団はかけてある。
そんなことをぼんやりと考えながらいつものように頭上に手を伸ばし携帯を探す。
ーーー携帯・・・あれ、携帯どこ?
手だけでは見つからず体を起こし枕元をみると、ある人の姿が目に飛び込んできた。
黄色のパーカーに半ズボン。うつ伏せに寝転がったまま両手を顔につけ口をパカっと開け、足をパタパタしながらこちらを見ている、そう、十四松くん。
十「おはよう、ななみちゃん!」
「・・・え、あ、・・・おはよう、ございます」
途端に自分が服を着ていないことに気付き思わず布団に包まる。
ーーーなに?なんでいるの?ていうかいつから見てたの!?