第13章 監禁 ※チョロ松
「チョロ松くんには、関係ないじゃないですか・・・っ」
壁についた手をぎゅっと握りしめながら声を振り絞る。
チ「うん、まぁ確かに関係はないね。ただななみちゃんに教えておきたいんだ、トド松のこと。・・・君が最初におそ松さん兄さんに犯されたこと、あいつ十四松から聞いたって言ってたと思うけどそれ違うからね。あいつ部屋の前で立聞きしてたからね。それと君のスマホ、全部データ消えてたでしょ?あれもトド松の仕業。」
「トド松くんが・・・?」
ーーー嘘だ、嘘でしょ・・・
チ「僕らの中でスマホ持ってるのはトド松だけだからね。トド松以外にそんなことできる奴いないから。」
チ「それから、さっき店でトド松にやたら電話かかってきてたでしょ?あれ電話かけてたのイヤミだから。近くなったら連絡するっていう約束だったからね。まぁ、警戒して出なかったのかもしれないけど。」
ーーーいやだ・・・信じられない、信じたくない・・・
トド松くんの顔が頭に浮かぶ。
優しくしてくれたのも、全部嘘?全部演技?・・・
そう思うと自然と涙が溢れてくる。