第10章 其ノ玖
相葉の処分はまたあとに回そうと、今はとりあえず翔に会いに来ている男がどんなものかを確認しに行く。
松『こちらにございます。 後で薬用意しておきます。』
大『ああ』
松本からある程度の話をききながら部屋に入ると、翔と並んで二人深々と頭を下げて居る。
大『そのもの。頭を上げなさい。
翔も上げて』
『『はい。』』
国『私、伊賀の影丸と申します。
この、半蔵とは徳川から抜けてきてから共に旅をしておりました。』
大『影丸殿。 そちは、ずいぶんと剣術がたつらしいな。
…これはあくまでも提案なのだか、
影丸殿、翔と共にこちらについては貰えませぬか?
それと、和也へ剣術の指導もお願いしたい。』
松本から、今回は影丸のおかげで和也の怪我も奇跡的な少なさで済んだことを聞いて、決心した。