第9章 其ノ捌
…え…まさか…
否…まさかということもないか。 そう思いながら、初めて抱かれた夜の事を思い出してしまう。
二『…雅紀 でも…俺は…
兄上の事が…』
相『それは分かっております…
あなたの下にについて、ずっと…あなたの幸せを思ってあきらめて応援しようと…
でも…もうあなたの辛い涙を見るのは辛いのです。』
二『…雅紀 ありがとうな…
』
きちんと考えよう… そんなことしなくてもきっと、相葉の事を好きになれる。
相『ありがとうございます。 和也
殿…』
二『雅紀… さっきみたいに和也って
呼んで?』
相『はい。 和也… 好きです。
愛しております…』
二『ん… 雅紀… 慰めて…忘れさ
せて…?』
その言葉に火がついたようにその夜は熱く激しく抱き合った。