第8章 其ノ漆
事が終わると、丁寧に薬を塗り直して包帯を巻き直した。
櫻『ありがとうございます…
先生のようですね。あなた様は……本当に素敵なお人です…』
大『いや… まあ、包帯を巻くのは慣れ
たものだな。』
しばらくすると、疲れと痛みがまた強くなってきたのかつらそうな表情になってきた。
大『すまない… 少し無理をさせすぎて
しまったな。 ほれ、私の胸で…眠りなさい。』
櫻『は……い。 くっ… はあ…はあ…』
肩を抱くように、優しく撫で続けてくれる智の胸にもたれかかったまま眠りについた。
大『おい。 才蔵! サスケも居らぬのか?』
そうして、布団へと翔を移動させ寝かせると、二人を呼びかけるがどちらも返事がない。