第6章 其ノ伍
二『わた…くしは…
兄上の事が…』
そこまで言ったところで俺は、和也の顔を上げるようにして、そっと口づけた。
大『すまない…和也。』
二『兄上……私を抱いて下さい…』
潤んだ目で俺を見つめそう言う和也に今度は、貪るように口づけをして布団へと押し倒した。
大『和也…。 』
着物の帯をスルリと解くと、和也の白い肌が
露わになり彼方此方に唇を落とし、
滑らせてゆく。
二『はっ……あ…… 兄……上
あっ…や…んん……』
触れるたびに、和也は可愛く甘い声をあげる。
大『可愛い…な ……和也…。
綺麗だ。』