第25章 三・其ノ肆
それから18年がたった頃、その頃からは侑李が家に入って色々と身の回りの事から全て家の事をやってくれるようになっていた。
智『侑李、いつもありがとうな。 ほら、疲れたであろう?ここへ座りなさい』
侑『兄上。 失礼します。 先日はお休みをいただきありがとうございました。』
智『家族旅行は楽しめたか? 急遽早く戻ることになってしまってすまなかったな。』
侑『はい。 それで実は……今回話がございまして。
実は此度、妹の結衣の婚姻がきまりましてございます。 ………それで、結衣からもどうしても和也兄様を呼びたいと………兄上殿にお会いしたいと………
それに、最後になってしまわぬうちにどうか殿と和也殿を合わせてあげたいのです。
私が言えば殿だってきっと……
否、何とか説得致しますゆえお願いいたします。』