第24章 三・其ノ参
和『それでは、私達はこれで………。 先生………今までお世話になりました。
翔と二人お元気で………』
東『ああ。 和也も元気でな。 』
櫻『和也殿………… 今まで本当に世話になった。
ありがとう。 智様にもよろしく伝えてくれ…………』
そう言うとお互いどちらかとなく手をさしだして握りあった。
相『それでは、まいりましょう。 乗ってください。』
馬で迎えにきた相葉に今度は手を引きあげられて後ろに乗り込む。
和『それでは………二人ともお元気で……… 翔も……
幸せになれよ。 雅紀っ………出てくれ。』
涙ぐむ、東山を見ているとまた別れがおしくなると
振り切るように、振り返る事なく二人の元から立ち去ったのだった。