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暁の空【気象系BL】

第18章 二・其ノ漆


逢ふことの絶えてしなくはなかなかに



人をも身をも恨みざらまし





*******


櫻『おい…。 いつまで付いてくるつもりだ?』



松『どちらまで行かれるのですか? あなたが

心配なのです』



櫻『私の心配ではなく兄弟の心配でしょう?

東山先生のところに行くだけだからもう付いてくるな』



松『兄弟の心配をするということでは私もあなたを

兄弟のように思って心配しているのです』



櫻『何を… そんなのは真田の家に入る為のただの


口実… 私の事なんて』



松『そんなこと言って本当は嬉しいのでしょう?


お望みでしたら、私がその寂しさ…慰めてさしあげ
ましょうか?』



そう言うと側の木へと追いこむと両手で挟むように
して口づけ寸前まで顔を寄せてくる。







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