第14章 二・其ノ参
大『翔…。 優しくいたす。
痛かったらすぐに言うのだぞ』
さっき着せた着物を再び、スルスルと脱がせてゆくと、傷を避けて体中へと唇を落としていく。
櫻『は…い………ん……あっ……
智…様っ……あっ…あ……』
自分から誘っておいていざとなるとやはり緊張が高まって、あの日の事が蘇ってきて身体が震えてきた。
大『大丈夫か? 無理そうなら…すぐに…
言うのだぞ』
櫻『いえ……あっ……大丈夫です…から
止めない…でくださいっ…んあっ……智…様…』
何度も確かめるようにそう言うとまた身体中に優しく唇を落としながらも、激しく求めあった。