第6章 Good morning〜花巻貴大〜
シュークリームに負けた俺は、
及川に電話をかけることになった。
「…あー、もしもしー?」
『あー!マッキー?!』
「ああ。俺だ」
『ねね、あんずちゃんは?
いるの?ねぇ!』
「俺の横で寝てる。可愛い。
なぁ及川」
『マッキーの惚気とかうける。
何?』
「今日お前もデートなんだろ?
もうすぐ別れる彼女と」
『別れないしっ!失礼だな!
…まぁ、今日デートはするけど?
それが何』
「もちろん仙台だよな?」
『バカだなぁマッキーは。
ベニーランドに決まってるじゃん』
電話の向こうからケラケラと嫌味な
笑い声が聞こえる。
なんで俺は朝からこんなチャラ男と
電話なんかしてんだよ。
『え?!もしかして、マッキーも
あんずちゃんとベニーランド?!
やだからね、マッキーと会うの!
でも俺はプラン変えないからっ!
もう彼女にも言ってあるし!』
「安心しろ。行かねぇから」
『マジうける』
何がだよ!!!!!!!
携帯を折りそうになるのを抑える。
『まぁ、あんずちゃんのことだし
どうせ駅前のショッピングモールで
セール巡りでしょ?』
「…そんなとこかな」
『え、マジで?!俺すごい?!」
「普通に考えたらわかることだろ。
じゃあな。別れたら慰めてやるよ」
『別れないから!』
喚く主将を無視して電話を切った。