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[HQ夢]愛されたいのはあなただけ

第3章 So far〜木兎光太郎〜


「光太郎ー行くよー」
「ちょい待ち!あと2分!」
「いーち、にー…」

毎朝こうやって2軒隣の木兎家まで
迎えに来るんだけど。

「ひゃくにじゅー!」
「あー!あと2分!」
「もー無理ー!」
「よし!できた!あんず!」
「遅い」
「わりーわりー。曇りの日はやっぱ
髪がうまくいかねぇよなぁ」
「知るか」

まだ不満なのか?
髪をいじり続ける彼の少し前を歩く。
タッタッと駆け寄る音。
首元に感じる気配。

「何。気持ち悪いよ?」
「…んー。あんず、香水変えた?」
「え?…前の無くなったから、今日は
お姉ちゃんの借りたけど…」
「やっぱり?!やっぱり?!
俺天才〜!ヘイヘイヘーイ!」

うるさー。
赤葦も大変だ、と思いながら学校へ
向かっていると。

「あ、小鳥遊先輩…と、木兎さん。
おはようございます」
「赤葦。おはよう」

会うのが私たち。

「ヘイヘイヘーイ!あかーし!
俺はあんずのオマケかー?」
「オマケです」
「違うでしょ赤葦。梱包材でしょ」
「?」
「だってオマケだったら、そっち
目当てで買う人もいるじゃない。
これ目当てで買う人、いる?」
「……よほどのバレー好きですかね」
「よね」
「じゃああんずもあかーしも買」
「わない。てか、赤葦には
私のほうが必要でしょ」
「なんで?!俺は?!」
「赤葦ケガ多いもん」
「じゃあ…」
「俺もケガする、とか言いませんよね」
「……」
「言おうとしたんだね」
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