第7章 長男様だよ?【おそ松】
【おそ松side】
今からする話は、絶対に彼女に言っちゃダメだからね?
元々、請求なんて必要なかったんだよ。
俺らの名前を全員当てられたら貸し切り、とか最初は冗談だったし。俺の名前を当てれたのも、偶然だ、そう思ってたから。それに、仮に当てられたとしても、金をとる気はなかった。
どうせ、俺ら一人一人のことを分かるヤツなんていないんだから。
でも、違うかった。
偶然じゃなかった。
彼女は俺らの名前を全部当てたんだ。
今まで、当てれたヤツなんていなかったから、ビックリした。
それと同時に、もっと彼女を知りたい、そう思った。
らしくねえよな。
俺もそう思う。
でもさ、気づいた時にはもう遅かったんだ。