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貴女のご指名は?【ホスト松】
第11章 だいじょーぶ!【十四松】
「んっ………」
ちょっと寝すぎたかな。
まだ、重たい瞼を擦りながら、ベッドから体を起こす。
「十四松さん………?」
眠りについた時は確かにいたはずなのに………。仕事に行っちゃったのかな。
今、この部屋にわたしはひとり。
そう思った途端に、言いようのない恐怖がわたしを襲った。
怖い。
誰か見てるかもしれない。
──────ズット見テルカラネ。
この文字が頭から離れない。
でも………、わたしがビビってたらダメ。
こんなことした人を見つけ出さないと……。
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