第22章 【番外編】そんなこと、自分が一番分かってた(花巻貴大)
「花巻、また別れたんだって?」
「おう。」
「莉緒ちゃんがこっち戻ってくる度に彼女と別れる癖やめなよ。」
高校を卒業し、岩泉と付き合い出したま莉緒ちゃん。その後、代わる代わる彼女が出来るが、やっぱり莉緒ちゃんに抱いたような気持ちを彼女達に向ける事は出来ず、莉緒ちゃんが宮城に戻ってくるのに合わせ彼女に別れを告げる。莉緒ちゃんは岩泉一筋で、俺の方に気持ちが傾く訳ないのに、淡い期待を捨てきれずにいた。
「俺もいつかちゃんと彼女出来んのかな?」
「花巻次第でしょ。」