第9章 まるいさんかく ♥︎ 〜黒尾鉄朗・孤爪研磨〜
〜黒尾side〜
全く状況のわかっていない心に、俺と研磨は深くため息をついた。
黒「ほんとに、わかってねぇの…」
『ん?…うん』
ちら、と研磨の方を見ると、携帯の画面には(GAME OVER)の文字。
研「…クロ、おれ、もう我慢出来ないかも…」
研磨がふる、と少し震えて、俺の方を見る。
ぎゅぅと握られた手が、限界を物語っていた。
黒「もう少し我慢な、研磨」
『さっきからなんの話してるの』
さて、鈍感なお姫様?
黒「俺たちの苦労を分かってもらおうかね」