第9章 まるいさんかく ♥︎ 〜黒尾鉄朗・孤爪研磨〜
〜心side〜
空は青く澄み渡って、風はだんだんと肌寒くなってきた秋の初めの頃。
黒「なぁ、心?」
いつものように、私はクロと研磨の3人で日の傾きかけた中、家路を辿っていた。
『どうしたの〜?』
研磨がプレイする携帯ゲームから軽快な音楽が流れ、自然と私もその画面を覗き込む形になる。
黒「大事な話があんだよ。この後話したいから…俺んちまで来てくんね?」
研「クロずるい…。ねぇ心、俺も話ある」
いっぺんに両側から挟まれて、頭が混乱してきた。
『ええと…?とりあえず、この後クロの部屋で2人から話を聞くでおっけーかな…??』