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Love Delusion…
第8章 オオカミ王子 ♥︎ 〜月島蛍〜
心も少し落ち着いたみたいで、まともな会話ができるようになった。
「……ごめん」
もしものことがあったらどうしよう。
そんなことばかり考えてしまう。
…やっぱり僕はオオカミになんてなれないんだよ。
『蛍くん』
呼ばれて、心を見る。
『もし、赤ちゃんができちゃっても…蛍くんは私から離れていかないでしょ?』
「あっ…当たり前でしょ…!!!」
『なら、だいじょうぶ』
にっこりと笑う心があんまり綺麗だったから。
僕は本当に大丈夫な、そんな気がした。
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