第6章 真夏の熱 ♥︎ 〜赤葦京治〜
『京治…怒らないでよ…』
「そりゃ、怒りますよ」
結局あの後、症状が悪化してしまった心は、部活を早退という形になってしまい、そのまま赤葦に家まで送り届けられていた。
心がご機嫌をとろうと、猫なで声で赤葦に話しかけてみるも、ことごとく冷たく返されてしまう。
『……でも、気持ちよかったでしょ…?』
「心さん…馬鹿ですか?」
その後しばらく、心はなかなか赤葦から口を聞いてもらえなかったという…。
「あんな、保健室なんかで……興奮なんか、してませんから」
〜fin〜
→あとがき