第3章 ロールキャベツ男子 ♥︎ 〜菅原孝支〜
「…あぁ、忘れてた。声も、だめ」
言ってから俺は結木に口付けて、声が出せないようにする。
同時に…結木のなかに、ゆっくりと指を進めていく。
なかはあつくて、きゅぅきゅぅと俺の指を締め付けた。
『ん、んふぁ…ッ、ん……!』
口の中に、結木の声が響く。
開けっ放しの唇から、そっと舌を差し込んで、絡ませた。
なかの、おく。
少し膨らんだそこを、指が掠めた瞬間。
『ーーーッ!!!…っ、は…んんぅ…!』
結木は体を捩って、何かから耐えているようだった。
あ…いきそうなんだ。
そう、思った。
じんわりと、おくからあつい愛液が溢れ出して、指がスムーズに動くようになる。
『んっ、ん…んん、ぁ…!』
とんとん、と。
結木の手が俺の胸を叩く。
まるで、もう我慢出来ない、とでも言うふうに。
仕方なく、口を離してやる。
『っ…せんぱ…!!だめ、だめ…いっちゃぅ……!!』
はくはくと肩で息をする結木。
「んー…?俺、ちゃんと言ったべ?
…いっちゃ、だめ、って」
だから、我慢。
そう耳元で囁くと、彼女はいやいやと首を振った。
だけどそんなのお構いなしに攻める。
さっき見つけた、結木のいいところ。
……これ、俺ので…突いたら、どうなるんだろう…。
勝手に湧いた、好奇心と。
欲望が渦を巻く。
『ーッ、ん…ほんと、だめです、せんぱぃ…!!』
結木の身体が絶頂を求めて強ばっていく。
きゅ、と上履きが床を擦った。
『は、ぁ…んっ、ん…!
ーーッ、いく……いっちゃ…!い、く……!』
ぐ、となかに力がこもった、その瞬間に指を引き抜く。
求めていた感覚が断ち切られ、結木の体はふるふると震える。
「まだ、だめ…」
ベルトをくつろげて、モノにゴムをつける。
自分でも、わかるくらい手が震えていた。